― へぇ?! ここに『三角形の布を張る』わけですか!?
門内●バックドアを開けっ放して、その下で休憩することって多いですよね?そんな時の“日よけ”“雨よけ”“風よけ”って感じです。すごい簡単ですけど、効果は絶大ですよ!
― よく思いつきましたね?
門内●いやいや、『必要は発明の母』ですよ。 この商品は、誰でもないこの私自身がバイク用のトランポとして自分の車を使っているときに、どうしても欲しくて開発したものなんです。都会に比べて治安のいい中国地方ですから(笑)トランポをピットに使っているときバックドア開けっ放しで遊んでしまうことが多いんですよね。そんな時、突然の雨で車にかえってみると、中がビショ濡れ…なんてことがしょっちゅうでした。車のボディは、天井のほうが丸みを帯びているから、この三角のところからの雨の進入はバカにならないんですよ。ベッドキットの後のほうなんか、すぐに濡れてしまう・・・。逆に言えば、この部分を塞ぐだけで、けっこう雨風の進入を防げるんです。
― こんな小さな布で効果があるんですか?
門内●・・・と、思うでしょ?それが結構効果があるんですよ。この商品を作る前に、実際にビニールシートやエンジンルームの作業をするときに使うフェンダーカバーなんかを使って、どこをどういう風に塞げば効果があるのか?いろいろ試してますから。結果、この三角地帯が“びしょ濡れ”の犯人だった、と。
― えっと、布の端をバックドアダンパーに引っ掛けて・・・簡単ですね!
門内●でしょ?! とにかく、丸み帯びたボディから雨が降り込みやすいこの三角地帯をどうやってふさいでやろうか!?と考えつつ、4つの条件を自分に課しました。
1.簡単に。 2.ボディにダメージなく。 3.カッコよく。 4.手に入れやすい価格で。 そう考えると、簡単なものだけに苦労も多かったですよ。
― ただの三角の布なのに奥が深いっ!
門内●いやいや、それもこれも、私1人の力では出来上がらなかった。やっぱり、人のつながり。皆さんのおかげです。実は私が昔からお世話になっている、某社社長がおりましてね。その方は、過去に自動車の車体カバーを開発したことのある方だったので、その方の人脈とやり取りの連続で 「耐久性のある布地」 「金属を使わないちょうどいい大きさのフック」 「耐久性のある両面テープとゴム」「そしてそれらを縫い上げる技術」 そういうものが全て揃って、やっとできた “ただの布” なんです(笑)
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